スナックかなえ ママの手酌酒

泥酔したら閉店するわよ

水族館こわい。デートのお誘いではないです。

お題「わたしは○○恐怖症」

 

私は水族館恐怖症である。

 

もう少し厳密に言うと、「水槽に水と生体が入っている環境に囲まれるのが苦手」

幼い頃はスーパーの鮮魚コーナーにある小さな生け簀も怖かったし、

実家で飼っていた熱帯魚の水槽の裏に回るのが一番ゾッとしていた。

 

もう少し身近なところだと、熱帯魚ショップ。

今どきはホームセンターやペットショップにもあるが、

薄暗い空間に囲まれているとどうしても足がすくんでしまう。

 

恐怖症あるある、「すごく細かい設定により可否が変わる」によると、

壁一面は問題ない。四方八方に囲まれてしまうと恐ろしい。

 

 

これは私が3才くらいのころ、母と祖母に連れられて行った商業施設

(広島にあるアルパーク)に行ったときの話である。

 

当時入り口にトンネル型の巨大水槽があったらしいが、

幼子の私がやたら怖い怖いと進まないのが可笑しかったと母は笑いながら言っていた。

 

私自身はぼんやりとしか覚えていないのだが、

それよりもディズニーストア(当時はあった)で買ってもらった

ミッキーとミニーの指輪が嬉しくて今も大切に持っている。

母は娘が怖がっているのを誰よりも楽しそうに笑う人だ。

 

 

閑話休題

3才のときからということは、なかなか筋金入りではある。

 

そんな私も、20才のときに実家で熱帯魚水槽を設置した。

元々両親が趣味で飼っていたが、台風の被害で床上浸水した際に

当然水槽も泥まみれになってしまって以来封印していたもの。

 

熱帯魚は大好きだ。

熱帯魚の雑誌は定期購読していたし、YouTubeでも水槽レイアウトなどを見る。

 

ただ、いかんせん生体を買いにショップに行くことができない。

なぜなら水槽に囲まれた空間が怖すぎるから。

 

 

幼少期からお世話になっていたショップ「ダブルワン」(どっちやねん)に

10年ぶりに足を運んでみたが、当時入り口から一歩も動けなかったことを

一瞬で鮮明に思い出した。

 

だが私も大人である。

えいやっっと足を踏み込んでレッドビーシュリンプの水槽まで歩き、

後ろのオスカーが泳ぐ姿を見ないように店員さんに10匹お願いした。

 

まぁなんてことはない、怖いっちゃ怖いけど、まぁ行けるじゃん!

そう思ったのが20才。

 

その後もショップには足繁く通い、店内をスタスタと歩くことはできないが

店員さんと談笑できるくらい平常心でいられるくらいに成長した。

 

 

ところが現在、34才である。

またショップに入れなくなった。

 

ペットショップ併設の熱帯魚コーナーにちょいとフラリと入ってみようとして、

最初の一歩目でゾワリと悪寒がして引き戻す羽目になる。

 

こういうのは慣れなんだろうか。

私が熱帯魚から離れているうちに、熱帯魚もまた私から離れていた。

 

 

さて、また細かいルールではあるが、「しがみつける人がいれば行ける」

これも追記させて頂きたい。

つまりおデートなどであれば可能なわけだ。

 

魚や生体は好きなのでむしろ行きたいがぼっちでは行けない。

本来なら年パスを持ちたいくらいの気持ちだが

この厄介な恐怖症のせいで経済が回せずにいる。

 

 

漁師さんとでも結婚すれば治るのだろうか。

また熱帯魚を飼いたいという気持ちと共に複雑な思いを今の今まで抱えている。