かなスの巣

後腐れのない日記帳

夜遊び狂奏曲/時間の薬

 久々に朝帰りをした。朝6時。予想以上に騒がしくまぶしい朝、コーヒー飲みたいね、じゃあもうモーニング行く?となったけれど、7時半からだった。オール明けに飲むコーヒーはどんな味だったのだろう。

タイミングってむずかしい

 失恋した友人の話をあれこれ聞いていたらすっかり朝になってしまったのだけれど、人間ってむずかしいなと思う。人同士の相性がよくてもタイミングが悪いとなにも進まないし、むしろ悪化することもある。そのもどかしさは結局時間が解決するしかないし、あがいてみても泥沼にはまって二進も三進も、決してベストではない一手を打ってしまう。

 目の前で涙を流す友人はどこかドラマの中の主人公のようで、「ちゃんと人生しているんだな」とか、酔っ払いらしいことを考えていた。仕事を頑張る日々、つらい時は助けてくれた相手、もっとこうしておけばよかったなという後悔。他人事と言っては失礼だけど、そんなに想える相手がいるなんてとても素晴らしいし、何より人生らしい。「恋は人生を豊かにする」なんて見当違いなことは言いたくないけれど、トイレに行っている間だけでもそう思えた。

 

 そういえば他人の失恋にしっかり向き合ったのも久々な気がする。夜通し恋愛話をしたのもいつぶりだろう。年齢柄そういうことから離れてしまうのも仕方がないのだけれど、ビールを片手にそれってどういうこと?あっちから言ってきたん?とか、事情聴取する時間もまた「人生しているな」と感じた。20代の時みたいに焼き鳥・唐揚げ・ポテトみたいな机から、たこぶつ・貝汁・厚揚げのラインナップに変わっても、話している内容は同じような気がする。人生は続く。