先日バラエティショップでハンカチを2枚購入した。2つともセール品、逃す手はない。

センスは手元に
世間を震わせた大泥棒・石川五右衛門もびっくりなぐらい、汗をかく。本当に汗をかくので夏場はハンカチとハンドタオルを1枚ずつ持ち歩く。数年前まではご時世的に使い捨てのペーパータオルが流行したが、その時もとにかくハンカチを持っていた。手元にタオル地のものがないととにかく落ち着かない。
そんなワケだからとにかくハンカチを買う。だが、「ハンカチを買おう!」と勇んで買うのではない。「あっこれいいな買っておこう」と、スーパーのレジ横のみたらし団子みたいなテンションで手に取る。衣類の中で一番購入のハードルが低いのは、紛れもなくハンカチだと思っている。次点は靴下で、同じ値段なら迷わずハンカチを手に取るだろう。
その場所はしまむらであったり、フランフランであったり、催事場であったり、2度と見つけられないような雑貨屋だったりと、とにかくスカウト範囲は広い。ハンカチのいいところは高くてもせいぜい1,500円くらいのものだから、1,000円の量産品がちょっとセールになって800円くらいになると一気に手が届く範囲内になる。好きとは言え布は布、高級品すぎると使うのに躊躇してしまうので、消耗品と割り切ってセール品ぐらいでちょうどいい。
だからもうこれは趣味に近いのかもしれない。ハンカチコレクション。こうまとめてしまうとフェイラーみたいな芸術点の高いものを指すように感じてしまうが、庶民はコスパでコレクション会場を牛耳っている。しまむらの割引シールで400円のちいかわ、セールで600円のポルジョとマリクワ。コレクションであれど、実用性に乏しければ私のバッグの中のスタメンを張ることはできない。ナポリタンを食べた後の口回りさえもしっかりふき取ってくれる、頼もしい相棒を常に求めている。
さて、ふらりと寄った駅ナカの雑貨屋でセールのハンカチを2枚購入した。フワフワのパイル地は毛が抜けやすいとか、使い込むまで吸水性が悪いとかまぁあるのだけれど、それでもかわいいデザインと手触りが最高だ。
そして何よりポールアンドジョーとマリークワントという絶妙なラインのブランドアピールが素晴らしい。ドカーン!と強調するでもなく、あら、その猫チャンは…となる、値段相応のアピールがいい。エルメスのピコタンを振り回して歩くのもいいけれど、可愛くて清潔なハンカチがカバンに忍ばせてあることもまた同じくらい美しいのだ。
どれだけ美しい美女でも、手元にアディダスのハンカチがあれば少し身構えてしまうかもしれない。アイロンのかかっていないしわくちゃなレオナールでもちょっと幻滅してしまう。女子力というと少しこっ恥ずかしいが、いつでもサッとハンカチが出せる人は美しいと思う。昔ながらのネタでいうと、公園のベンチに座る前にボーイ・フレンドがサッとハンカチを取り出し、女性が座る場所に敷いてあげる…というキザなテクニックがある。男性の見栄と、女性の「このスカートいくらしたと思ってんの?」という腹の内がうまく合致した文化。今どきも流行っているのかしら。
つやつやのネイルでかわいいハンカチを取り出す。文字で記すとなんてことはないが、それを実践するには意外と心の余裕が必要なことに男性諸君は早く気が付いていただきたい。
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