先日の眠れない事件の日、3時に床について間に飲酒を挟み、結局眠れたのは13時だった。その時に見た夢がやたら鮮明で印象的だった。
泥棒 コラッ
場所は実家のダイニングキッチンだった。夜中にふと目が覚めた私がキッチンに向かうと、見覚えのない大きな黒いカバンが置いてある。はて、と思いながらも足を踏み入れようとすると、若かりし頃の祖父に引き留められた。じぃちゃん、あれは、と言いかけた矢先、物陰からひょっこりと顔を出した見知らぬ男。泥棒じゃあないか。その顔はやたらはっきりと映っていたのだけれど、今まで出会ったことのない人であることは間違いなかった。なにしよんじゃー!と怒鳴りつけながら泥棒に殴り掛かる私。床を這う泥棒に馬乗りになり、ふざけんなバカタレ!警察じゃ!じぃちゃん警察じゃ!!とやたら怒鳴りつける私に比例して、祖父と起きてきた父はやたら冷静にぼそぼそと話している。その冷静さがさらに私をいら立たせ、ヘラヘラ笑う泥棒に対しお前なんしょんか!と怒鳴りつける。話を聞くと最近ここら辺の集落一帯を巡回しており、うちに忍び込むのは二回目だという。思いつく限りの罵声を浴びせ続ける私。気が付くと警察が来ていたが、犯人は逃げていた。なんで逃がしたん!?と荒れ狂う中で目が覚めた。最悪の目覚めである。
ここまで鮮明に夢を覚えているのは久々だ。なんで祖父と父は泥棒を逃がしたのか、やたら顔がはっきりしていた泥棒は一体誰だったのか、そしてもってやたらリアルだった実家。抽象と具体が入り混じる様がまさに『夢』で、歯を磨きながらもしばらく心臓がドッコドッコと鳴っていた。
こんなに明確に覚えている時は夢占いを調べる。それによると、泥棒の夢は「トラブルを取り除いて消し去ってくれる」吉兆であるらしい。もっと細かい状況により更に指し示す内容は細分化されるが、つまるところ状況の打破が見込めるとのこと。いいじゃないか。
夢とはたまに残酷である。夏休みの宿題が終わっていない8月31日とか、歯が全部抜けるとか、何かわからないものに追いかけられ続けるとか。イケメンとイチャイチャする夢は年に一度も見ないのに不思議なものである。そのたびに夢占いを調べるが、毎度忘れて毎度調べる羽目になっているので、これはもう一種のアトラクションと思っている。
尚、泥棒に暴行する夢は「性的欲求の高まり」を示すらしい。泥棒が元カレ・元カノだった場合はその恋を忘れられるという意味合いもあるらしいが、今回はその限りではない。とにかく泥棒をとっ捕まえて、文字に起こすのが忍びないぐらいに怒鳴りつけていた。とんでもない破廉恥である。
信じるか信じないかはさておき、夢の中とはいえ久々に祖父に会えてうれしかった。思えば盆も過ぎ、今かいッと思うタイミングではあるものの、思い返せばそこだけよかった。なんで泥棒を逃がしたかは少々問い詰めたいところではあるが、あんなに取り乱した孫の姿を見せてしまった申し訳なさも少しばかりある。お盆はうまくいかない。
