かなスの巣

後腐れのない日記帳

好きなお酒について考える。体質と学習と

 私はお酒を嗜む。毎晩晩酌をするようなことはないけれど、飲みに行けばふわふわと楽しくなるまで頂くし、嫌なことがあれば家で一人で飲むことはする。一応念のため、トリスを1瓶家に置いてあるくらいだ。

トリス クラシック 4000ml×4本 [サントリー ウイスキー 日本 4リットル 大容量]

飲みやすさと飲みたいは一致しにくい

 何を飲むかと聞かれたら、ビールもしくはハイボールと答える。とにかく甘い系の酒が飲めない。チューハイも糖類ゼロのものでないとイヤだ。ビールもできれば糖質オフのものがいい。

 キリン一番搾り糖質0は甘味料などが入っていないのに、おいしくて飲みやすく好きだ。教えてもらったものだが、家でビールを飲む時はいつもコレにしている。

キリン 一番搾り 糖質ゼロ 350ml 24本 2ケース

 

 逆に、ワインや日本酒などは慣れていないので飲みづらい。焼酎緑茶割とかハイボールなど、原液をノンアルコールで割って飲むことには慣れているから、濃い目をチビチビと楽しむことができない。単純に味が好みではないということもある。

 変わり種だとガリチュー(ガリの入ったチューハイ)をチビチビ飲みながら、グラスの中のガリをつまみにダラダラしゃべるのが好き。でも結構ガリが残っているのにグラスを下げられることがあるので中々悲しい。

 とにかく、薄い酒をがぶがぶと飲み、キムチみたいな長時間置いても悪くなりにくい肴を適宜つまみ、ちょいちょいトイレにお花を摘みに行き、鏡に映る間抜けな顔に酔いを醒まし、戻ってきた時の会話で不在時の流れを何となく察する、そんな飲み方が好きだ。

 

 今でこそ「生ください!」とメニューも見ずに言えるようになったが、ビールが飲めるようになったのは22歳の時だったように思う。当時勤めていた会社の飲み会で「とりあえず生(ビール)」文化に触れていたから、とにかく飲めなくても一口は口をつけるようにしていた。当然美味かろうはずもない。

 そんなことを二十歳から2年間続けていた時、ふと「ビール飲みたい」と、天啓のように閃いた。それが私の「ビールおかわり」への入り口だった。

 それ以来飲み会では2杯くらい生を頂き、その後ハイボールにシフトする流れが定まってきた。30を前に糖質の存在を気にし始めたことも大きい。とにかく安くて酔えればいい!のプライベートブランドの98円のチューハイの悪酔いに気が付いてから、「酒は値段相応である」ことを学び、安易に酒を選んではいけないと身をもって学んだ。

 

 酒の値段と悪酔いの相関図は理解したくせに、酒を飲み始めてから早14年、まだ適量及び二日酔いへの学習は一切できていないから不思議なものだ。「今日は飲むぞ!」と意気込む日よりも「今日はちょっとだけ…」の日の方が二日酔いになりやすいのも、未だに身についていない。

 一応家にはOS‐1、ブドウ糖タブレット、太田胃散、ヘパリーゼ(液体・錠剤)を常備してある。だが、そのどれも、ここぞというときに摂取できないのだから意味がない。わかってはいる。それでもできないのだから酒飲みは救えない。

 ひどい二日酔いは三か月に一回ぐらいなのでそんなに常習犯ではない。だが、その時に思う「二度と酒は飲みません」は心からの誓いであり、真っ新な願いでもある。飲酒されない方からすると、人間らしからぬ愚行だと思われるだろうが、そんなことは酒飲み当人もわかっている。だから、真っ青な顔で低血糖の冷や汗を流しながら、トイレで見知らぬ神に「一生のお願い」をしている。

 

 酒を飲まなければ話せない・盛り上がれないことに意味があるのか?と考えたこともある。これについては今のところ結論が出ていない。酒とは美味しく食事と一緒に楽しむものであり、会話の潤滑油でもある。「おいしい」と「楽しい」を切り離すのは中々酷なことではないだろうか。

 大人になると食事にはアルコールが切っても切り離せないものになる。帰宅手段によって可否は限られるとはいえ、二十歳を超えると選択肢が増えるのは単純に喜ばしいこと。

 そもそも私の家族は両親・姉妹皆、体質的に酒を飲むことができない。父は酒を一口飲むと顔から首が真っ赤になり、母は梅酒の梅を一口齧ったら動悸で眠れなくなり、姉はカクテル一口でトイレから出られなくなったと聞く。母方の祖父に至っては奈良漬けで酔うというウソみたいな逸話がある。だから実家に酒が常備されていることはないし、帰省のたびに賞味期限が切れた貰い物のビールを飲む羽目になる。

 ではなぜ末妹である私が酒を飲めるのか?父方の祖父が毎晩「いいちこ」で晩酌をする酒飲みだったから、偶然その遺伝子をもらったようだ。私からすればめちゃくちゃラッキーだが、酒を飲む習慣がない人からすると、苦いビールをうまいうまいと飲み散らかす様はなんとも奇天烈らしい。法要のたびに「どれくらいお酒いるかわからん」と相談される。初めて火を使った猿人たちはこんな気持ちだったのかもしれない。

三和酒類 むぎ焼酎 いいちこ 25度 紙パック 900ml 2本 大分

 

 なんで急にこんなことをつらつらと書き連ねているかって、もちろん今が酒によってとても心地がいいからだ。酔っていてもタイピングはできるから不思議だ。

 このまま寝てしまえば最高に気持ちがいいのだけれど、一応風呂上がりの髪は乾かすべきだし、明日のためにもう一杯水を飲んでおくべきだ。ここぞとばかりにブドウ糖タブレットを食べる。一応念のため、太田胃散も今しがた飲んだ。

 ほろ酔いが経験できるのも得なのだろう。普段酒飲みの悪いところにばかりに目が行ってしまうけれど、たまには酒飲みらしく、酒飲みについてグダグダ考えるのもいいようだ。

【第2類医薬品】太田胃散<分包> 48包

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