休日に天気がいいのは健康にいい。運次第なところがまたいい。
スーパー次第の休日
朝から小春日和の快晴、とりあえず毛布を洗濯して、熱いお茶を飲んで、散らかった部屋は一旦見なかったことにして、どうしようかなぁとウロウロして、キッチンで立ち止まる。
昨日スーパーで買ってきた、一袋98円の小松菜と8個入り298円だった玉ねぎ、冷蔵庫には98円の厚揚げと198円だった椎茸(大容量)。
ともなるとキッチンに立つほかはなく、ヘッドホンを装備して包丁を握る。まずは玉ねぎ、とにかくすべてみじん切りにしてやる。
最近ミネストローネもどきの野菜スープにハマっているので、そのためにせっせと野菜を刻む日が多い。先週はニンジン、えのき、エリンギを刻んだ。一回分ずつ袋に入れて冷凍庫にしまい込む。一人暮らし用の小型冷蔵庫でよかった。大きな冷凍庫だったら、すっかり霜焼けした野菜だったものたちの墓場になっていただろうから。
正直に言うと、みじん切りと言う程丁寧なものではない。包丁を扱うのをまだ楽しいと思えないものだから、とりあえずざっくりざっくり、縦に横に包丁を沈めれば、それっぽくなると思っている。

Mサイズのフリーザーバッグ3枚分と、一食分はアイラップに閉じて冷蔵庫へ。これで当分涙も鼻水も垂らさなくて済む。
ビニール袋なんてどれも同じと思っていたが、一度アイラップを使うと中々他の安価なものに戻せない。なんでかってこともないのだけれど、一度上げてしまった生活水準は下げることができない。たかが298円程度ではあるのだが。
すっかり玉ねぎくさくなった手を洗ったら、小松菜を炊いてやる。私は根菜より葉物の煮物が好きだ。はんぺんとか厚揚げとか油揚げとかと一緒に炊くのがいい。
みりんが無くなっていたのをすっかり忘れていたので、調理酒、醤油、砂糖、だしの素、水、ちょっとだけ白だしを煮立たせて、厚揚げと椎茸を煮る。小松菜の根本を先に入れて、気持ち程度しんなりしたら葉も入れる。5分くらい中火で炊いて、冷ましたら完成。

普通の醤油だしなにも気にせず炊いたので小松菜の色がちょっと残念、でも美味しかったのですべてオッケー。やっぱり小松菜はおひたしよりナムルよりさっと煮るのがいい。映えとかそういうのより、「もうちょっと食べたい」の方が大事。
私には得意料理と呼べるようなものはないのだけれど、酒醤油味醂砂糖を入れる系はだいたいなんとなく、最低限美味しいレベルには作ることができる。母親が計量カップや匙を使うタイプではなかったので私もそれに習っているけれど、まぁだいたいなんとなくでなんとかなる。
師・母曰く、「とにかく醤油は最初気持ち少なめにして最後に追加で整える、足すことはできるが減らすことはできない」という教えのみに従っている。というか、これの他に教えはない。料理上手な母はすべて感覚と実践で厨仕事をしているから、言語化した学びは存在しないのだ。
でも、長い一人暮らし、「今日はこれが安い」とスーパーを散策し、誰に言われるでもなくキッチンに向かうのは、大人になったなぁと痛感する。
夕方になってもまだ玉ねぎくさい手、キッチンの床に散らばった玉ねぎのかけらと小松菜の根本、なくなったみりんと日本酒。なんだか、大人だなぁ。
煮物を冷ましているうちにふきんで床を拭き、ついでにそのまま部屋を片付け、着ていない服を処分した。なんとも充実。最近ふきんはサンサンふきんを使っている。サンサンスポンジが好きで試しに買ってみたが、厚手でふんわりなのに柔らかいので洗いやすい・絞りやすいので気に入っている。以前は無印良品のものを使っていたけれど、薄っぺらいのでさらしのような使い方がいいんだろうなぁ。
休日の過ごし方に正解はないけれど、自分のためにキッチンに立ち、明日以降のために下ごしらえをする日は大正解に近いと思う。そう思えるようになったのも、大人だなぁと思う。
取り急ぎ、みりんと調理酒を買いに行かなければならない。晴れている間に向かうことにする。

