【読書感想文】口に関するアンケート【ネタバレなし鬼怖】

こんにちは。読書の時間だよ
口に関するアンケート(背筋)
なんだか気になるサイズの冊子があったので、つい買ってしまった。

思っているよりも小さい。メモパッドぐらいのサイズで、とても本屋には似つかわしくない。
A6変型判(約115mm × 85mm、厚さ約6mm)、63ページと昨今の小説ではあまり目にしないサイズ。
マリリン・モンローを彷彿させる白い歯・真っ赤な唇・透き通った肌。
珍しく背表紙にあらすじが一言も書かれていない。なんじゃこりゃ。
オムニバスとかZINEでしか見ないし、ちょっと安いし、サクッと読めそうだからと買ってみた。
「気になる」と思ったサイズに関して、オモコロのダ・ヴィンチ恐山氏と原宿氏が、何かの媒体で「小さいサイズの小説がある」みたいな話をしていた記憶があるから惹かれたのだと思う。
多分「ニュース!オモコロウォッチ!」とかなんだろうけれど、もう定かではないからそっとしておく。
先に断っておくが、
私はホラーがとっても苦手である。
特にジャパニーズホラーと言うべきか、しーん・・・とした後の悍ましい喧騒、静と動の寒暖差がおしっこちびりそうになるぐらい怖い。
後でよくよく考えると「アレってなんだったの?」も苦手。
勘の良い方・流行りものに明るい方なら既にお察しかもしれないが、著者の背筋氏は今をときめく『近畿地方のある場所について』の生みの親である。
「近畿地方のとある場所」ってジオゲッサーかなんかでバズってんの??くらいにしか考えたことのない私はもちろんそんなことは知らず、これがホラー小説だと知らずにレジに向かったのであった・・・
結論から言うと、ちゃんと怖かったです。読んだのがお昼でよかった。
ゲームを知っているからと言う理由で何も考えずに映画「8番出口」を見た時ぐらい後悔した。

内容は、大学生5人の独白に始まり、最後はタイトルの通りアンケートで終わる。
1人の死にまつわることについてそれぞれが当時の状況を、何かに向かって語り掛けている。
たったこれだけのことなのに、ページを捲るごとに謎は深まり、ジトっとした不快感がまとわりつき、調合性を見出だすことに脳が拒否反応を示しだす。
ただ、最後の最後まで不思議と恐怖は感じない。
何かがおかしい。
誰かがウソをついているのか?ウソに紛れたトリックで、最後に誰かが高笑いをしながらタネ明かしされるに違いない。
でも誰かがウソをついているような気配はない。
許しを請うような素振りもない。
ただ、彼らは淡々と語る。
なぜ、杏は自死を遂げたのか??
「墓地の大木」に意味をつけたのは誰か?
怖いと言うか、ゾッとするの方が適切かもしれない。
洒落怖のようなスッキリとしない人間の闇がこの63ページにに凝縮されている。
15分くらいで読み終わったとは思えない不快感で今も胃が痛い。
口は禍の元。これは目先の話だけでなく、口頭伝承も同じである。
きっとこの夏は、蝉が怖いと思う。

