トイレットペーパーをコンビニで買う勇気
まだ、ない。
コンビニで生活用品を購入ってハードル高くね?

トイレットペーパーのラスト1つを使い始めた。流石の私も左手を捧げる度胸はないし、かと言って、ドラッグストアに出かけるのも、この厳しく冷たい北風の中、大変におっくうである。
昨晩の帰り道、コンビニに立ち寄った。ドラッグストアがすっかり閉店した後である。
そうだ、我らがコンビニエンス・ストア(村上春樹風)があるじゃないか。煌々と輝く看板達、異国の地で生まれ育ったであろう店員さん達。ATMには寒々と肩をすくめる男性。夜のコンビニエンス・ストアはどこか背徳の香りがする。
ここでトイレットペーパーを買ってしまえば、翌日、昼前に起き出して、顔を洗って、日焼け止めを塗って、メガネ・マスク・帽子を被って、寒空のもとをトボトボ歩く必要はなくなる。
さぁ、買ってしまえ。楽天Edyのチャージがあるだろう。
……だめだ、どうしても、買えない。
値段を見て怯んだわけではない。私が、コンビニエンス・ストアから解き放たれる時、トイレットペーパーを小脇に抱えているイメージが、どうしてもできない。
ええい、買ってしまえよ!と棚に近づこうとする。でも、手前のあったか〜いドリンクコーナーで、「黒豆茶うめンだよな」などと考えている。情けない。私は、コンビニエンス・ストアでトイレットペーパーも手にできないのか。
そうだ。ポイント、だ。
明日、まだ日が明るいうちに駆け込めば、ドラッグストアのポイントがたまる。
しかも、おそらく、ポイントアップのクーポンが、ある。
一筋だが、確かに光る道が見えた。他者から見れば愚かで頼りない光。でも、その光線が足元を掠めた時、見えたのは自分だった。
そうだ、私のような庶民は、ポイントのために足を使い、ちみりちみりと稼ぐのが良い。そうだ、そうしよう。
利便性に照らされた正気は、何も持たないまま、自動ドアをくぐるにはあまりにも充分すぎた。
そして、私は、翌日寝起き15分でドラッグストアに向かったのだったーーー。
結局ドラスト行けば買うものある
結局ドラストでトイレットペーパーとウエットティッシュの詰め替えを購入した。なんやかんや「これも一緒に買っとこ」になるのが、ドラストと100円ショップである。
最近のトイペは『2倍巻き』みたいな全く理屈がわからない技術により大変助かるが、庶民の私は無香料がいいんだよな…
久々のドラストのトイペコーナー、商品が多すぎて5分ぐらい立ち尽くしてしまった。
なんというか、私はまだコンビニで生活用品を躊躇いなく購入できる器ではないんだと痛感した。別にいいんだけどね。
利便性に勝る生活力がある、とでも言うべきか。
もっとも、もっと早くに買っておけよという話が最たるオチである。チャンチャン。
