突然だが、私はホラー系が苦手だ。バイオハザードみたいな異種異物、羊たちの沈黙みたいなサイコパス系は問題ない。SAWみたいな「なんかよくわからん誰が何かわからん逃げられない怪奇現象」が苦手だ。
結論:ホラー嫌いはやめとけ
先にホラー系が嫌いなのになぜ見ようと思ったか解説させてほしい。理由は3つある。まず、出先でちょうど2時間ぐらい空き時間がでてしまい、偶然映画館が近くにあった。平日だったため上映中のものが少なかったが、見たいと思ったものが消去法でこの「8番出口」だった。
そして原作のゲームはYouTubeのゲーム実況で見ていた。流行るのもなるほど、謎解きではなく「間違い探し」により脱出の突破口に近づいていくという斬新なシステムに魅了された。これを映画化とはどうするのか?と気になったところが2つめ。
最後3つ目、出演されている河内大和さん(歩く男、通称おじさん)が山口県出身ということ。同郷とあればなんだか親近感が湧くのは人間の不思議だ。
そんなわけでちょうど持て余していたU-NEXTのポイントを使って無料でチケットを購入し、いそいそと会場へ向かったのだ。
私は楽天モバイルの回し者なので宣伝するが、今楽天モバイルとU-NEXTのお得なプランがあるらしい。ぜひ確認してみてほしい。
きっかけはさておき、いざ上映開始、久々の映画泥棒の後、ほどなく10分後に私は泣いていた。怖すぎる。
ホラー苦手に注意してほしいところ
- 立体音響(ドルビーシネマ)による臨場感
- 爆音
- 「そんなことすんなよ」をするニノ
- 喘息、パニック
- グロ動物
- 津波シーン
- 人格破壊
結局、恐怖で3回、感動で2回涙を流したわけだ。上映前に見たレビューサイトでは「ホラー要素があるがその前に『くるぞ』がわかりやすい」とあった。まぁ確かに言い得て妙ではあるが、いかんせん音響がすごいので目を閉じようが泣こうが逃げられない。というかそもそも想像を上回るホラーだからどうしようもない。
物理的な恐怖と得体の知れない不安感、これはなるほど流行るわけだと痛感する。そして二度と見ないだろう。
ストーリーは原作の8番出口のシステムに加え、一人称視点以外のキャラクターとその動き、空間の流れが本当に素晴らしい。これは素直に感動して納得してつい感涙。それ以外は本当にツラすぎてニノに同情しっぱなし。
ただ、映画館で見たという付加価値には後悔していない。見たい~と言っている人にはぜひ映画館で見てほしいし、私と同じ恐怖を味わってほしい。
結論、ホラー嫌いは動画配信が始まってから、明るいお家で見た方がいいと思う。ストーリーは素晴らしいので見て後悔はない。でも、あの恐怖があるからこそストーリーが際立って輝いているのもある。そこのところの塩梅が絶妙なのだろうな。小説版にはキャラクターの細やかな心情まで描写されているらしいので、そちらもいいかもしれない。
ただ、私は二度と見ない。家でも見ない。一生に一度の思い出として、胸に仕舞わせていただく。
尚、帰りが地下鉄だったため、地下通路を歩きながらドキドキしていたのは言うまでもないが、念のため明記しておく。
