三食の中で朝食が一番好きだ。朝食に食べがちなメニューが好きなのかもしれないけれど、朝起きてまず感じるのがみそ汁の香りだったり、ホテルに宿泊した朝に寝起きでぱやぱやな髪の毛のまま向かうバイキングだったり、文字通り一日の始まりに食べるものは心が躍るのだ。
朝ごはんからはじまる(山本ふみこ著)
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先に申し上げると、これは別に朝ごはんに特化した本ではない。台所仕事を任されているかあちゃんの忘備録のような、季節と毎日の食卓に関わるエッセイである。
なぁんだと思ったのもつかの間、厨仕事(著者は台所仕事のことをこう表す)の奥深さがじんわりとにじみ出る、読めば読む程台所に立ちたくなる不思議な一冊だ。
この一冊を読み終わった後、一番に思ったのは「これうちの母に読んでほしいな」だった。私の母も長年厨仕事を任されており、時折著者の言葉と母の背中が被って見える瞬間があった。きっと母なら、私以上に共感できることも、それはちょっとと思うことも多くあるだろう。その意見を聞いてみたいと思った。
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