日記

切手110円はどうなんだ。令和に文通は流行るのか

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 先日郵送するものがあったので久々に切手を買いに行った。封筒だと一通110円。世も末である。

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80円の時代

 小学生の時、多くの友人と文通を楽しんでいたので切手は必需品だった。当時、第一種定形郵便物(封筒)は80円で、カワセミが描かれた緑のものが一般的だった気がする。ハガキは50円。

 社会人になり一人暮らしを始めてから実家の祖父に毎月手紙を書いていたので、変わらず郵便局には足を運んでいた。その時には消費税込みで定形郵便は82円、ハガキは52円。それが気が付けば今では定形郵便110円、ハガキ82円。すっかり筆不精になっている間に、以前買った切手はほとんど追加料金を支払わないと使えないほどの物価高。定形郵便用に買っていた82円切手を、ハガキに使う時代になってしまった。

 消費税の兼ね合いもあるし、SNSが盛んになった時代情勢もあるだろうが、なかなか酷なことだ。今どきの子は文通をするのかしないのか定かではないが、私的にはぜひ一度は体験してもらい経験の一つだと思っている。SNSとは違いレスポンスに時間がかかるので、毎日学校から帰ってきてポストを開けるときのドキドキ。雑貨屋でレターセットをやシールを買う楽しさ。小学生時代に一番楽しかったことは、文通かもしれない。

 送料が値上がりしていることは知っていたが、まさか100円を超えているとは思っていなかったので、さすがに職員さんに「110円が封筒であってます?」と聞いてしまった。どうせならかわいい切手にしたいので、いつも10枚つづりをワンシート購入している。今まで1,000円でおつりがあったのに、今では追加で100円が必要。正直ちょっとだけショックだった。

 確かに今の時代、年賀状は元より暑中見舞いや残暑見舞い、寒中見舞いなど季節の折のご挨拶の文化は減少し続けていると聞く。お歳暮・お中元も同じく、惰性で続けていた習慣を見直して廃止したという企業さんもいらっしゃる。わざわざ文面で「拝啓 蝉の鳴き声と子どもたちの声がより一層元気に響く季節となりました。炎暑厳しき折、いかがお過ごしでしょうか。」と赤いポストに投函せずとも、もっと簡単でタイムリーに伝えられるツールがある以上、挨拶が形を変えていくのは必然と言えるだろう。

 

 逆に、手紙というツールは、その内容以上に手紙を送る・受け取るという行為自体に価値がある手段になり得ているとも考えられるのではないか。あまり誰も使用しないからこそ希少性が生まれ、受け取った側はEメール以上に心が動くことがあるかもしれない。ポストを空けてもチラシ広告、国からの通達封筒、水道管工事のおしらせなど、無機質で不特定多数に向けて送られた封書とは比べ物にならない熱量を感じることができるだろう。

 SNSや対話だとどうしても独りよがりな投稿・会話は煙たがられるが、手紙は一方的でオチのない気軽さがあり、基本的に日記みたいなことを書くものだと思っている。私が祖父に送っていた内容は、帰り道にネコがいたとか、スーパーの鮎が298円でびっくりしたとか、風邪をひいてしまったとか、とりとめもない近況をつらつらと綴っているだけだ。でも、それでいいのが手紙だ。久しく顔を合わせていない人の近況を知るだけで、何かしらの便りがあるだけでうれしいものであることは、どれだけSNSが普及しても変わらないことだろう。

 

 さだまさしさんの曲「案山子」には『手紙が無理なら電話でもいい 「金頼む」の一言でもいい』というフレーズがある(これを聞くと毎回泣いてしまう)。同じく「風に立つライオン」では故郷から離れた青年医師の『突然の手紙には驚いたけれど嬉しかった』から始まる、元彼女から届いた結婚報告に対し返信するような内容となっている。

『便りがないのはいい便り』という言葉がある。連絡を催促しない相手を思いやる気持ちは美しい。だが、たまには連絡してくれると嬉しいな、という隠れたメッセージがあることを忘れてはいけない。手紙という文化が色褪せてしまうのは、風情と感情の欠損につながりかねないと感じている。

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