【7.26 日記】たまには違うことをしてみる「天アンカット」

おはよう。日記の時間だよ
不良品!!・・・え、「天アンカット?」
先日、久々に本屋で本を買った。古本屋で探してしまうことが多いけど、たまには新刊も見てみようと思った次第である。
読書好きと言っておきながら著者に一銭も支払われない古本を愛用するのはどうだ、という話もあるが、そこは一旦目をつぶって次のXの投稿を見て欲しい。
天(冊子の上部分)がガッタガタ!!!
これはね、以前印刷会社に勤めていた私からしたらそこそこのエラートラブルですよ。
本を作る過程って意外と複雑で、印刷して閉じてはいオワリ、ではない。
デカい用紙に無駄なく・かつページ順になるよう印刷データを面付けして、印刷して、それぞれを裁ち落として、その本文と表紙を糊で圧着して、最後に三方(化粧)断ちをして切り口をキレイに整える。
その最後の化粧断ちがされていないじゃないの!!天のところだけ!!
小口(冊子側面・ページをめくる部分)と地(冊子下部)はキレイになっているから、これはミスなのだろうか、、、とモヤモヤ・・・
ミスにしてはドエライ派手にキマっているし、なんかこういうのめちゃくちゃ気になる!!なんか・・・美しくないワ!!!
・・・と(一人で)騒ぎ立てたのが事の発端である。
まぁでもいや待てよ、果たしてこれは本当にエラー品なのか??
と調べてみたら、これは意図的なことらしく、「天アンカット」と呼ばれる美学らしい。

昭和20年代らへんがはじまりとされており、つまるところオシャレさと工賃の点から天のみ裁断をしない流れがあったという。
本についている紐のしおり(スピン)のことを考えると、確かに納得である。スピンは本文と表紙を糊付けするときに一緒に取り付けるから、その後裁断してしまってはスピンも一緒に切り落とすことになる。かと言って裁断後にチマチマ取り付けるのも現実的ではない。
今回私が読んでいたのは新潮文庫のもので、創刊の早い新潮文庫は天アンカットが主流らしい。へぇ~~。今まで特に出版社で本を選んだことがなかったから、そういう見方をするのははじめてで面白い。
普段とちょっと違うだけで「エラーだ!不良品だ!!」と喚いている私の浅ましさたるや・・・
こうして知識があれば「これが粋なんだよねぇ」と出版の長い歴史に思いを馳せることができるのに、恥ずかしいったらない。
読書は心を豊かにするとは言うけど、こういう場面でも知見を広めさせてくれるんだねぇ。疑ってごめんよ、新潮文庫・・・
読書は読んでハイオワリ、ではもったいないね。こうやってめざとく勉強していこうと思う。


