やっとやる気がでてきた。
と同時に、一瞬だったが久々の晴れ間を見た。やはり天気は晴れが気持ちいい。
欲望うどん
私は粉物が大好物だ。
たこ焼き、お好み焼き、イカ焼き、うどん、焼きそば などなど。
関西圏に住んでいるからとは関係なく幼少期から好きで、関西圏に越してから尚好きになったように思う。
その中でうどんに関しては、できれば一人で食べに行きたい。
なぜか。トッピングのネギと天かすをアホほどのせたいから。
それはもう、麺の表面が見えなくなるまでのせたい。
ネギと天かすが6:4ぐらいがベスト。
お店の方には大変申し訳ない。ここで謝罪させていただく。
うどん自体は決まってとろ玉。(とろろと温泉卵)
これにわっしゃーー!!!と無料のトッピングをのせる。
普通の方が思っている5倍量は入れる。だから正直あまり人に見られたくない。
本当は申し訳ないのでトング一掴み100円でも支払いたいぐらい。
まずは全体をザクザクと混ぜてうどんをすするわけだが、ネギと天かすを一緒に口に送り込むことははむずかしい。
なのでうどんを食べ終わった後、最後までトッピングたちだけが残るのだが、これがいい。
シャキシャキの歯ごたえのネギとお出汁をしゅんしゅんに吸ってふやけた天かすをレンゲですくって、雑炊のように食べる。
丼の底が見えたその先には、このトッピング全ツッパでしか得られない栄養素と恍惚の満足感がそこにはある。
私はこのオリジナルトッピングうどんをそのまま欲望うどんと呼んでいる。
元気がないと食べられない
私が小雨の中、歩いて15分のうどん屋さんまで大汗をかきながら向かったのには当然他の用事もある。
さすがに欲望うどんの総カロリーを考えると、食べて帰るだけでは割に合わない。
罪滅ぼしと腹ごなしにプラプラと各所でお買い物を済ませる目的がある。
数時間前まで丸二日間引きこもっていた人間を突き動かす原動力となったのは食欲だった。
「あ、うどん食べたい」と思ってから「じゃあ近くの◯◯でアレ買おう」とか「ついでに◯◯に寄ろう」と予定を立てて、湿気で曇る街をズンズンと歩く。
お陰でずっと行きたかった100円ショップでの用事を済ませられたし、今まで気がついていなかったところに銀行のATMを見つけられて、それはもう大変に有意義な時間となった。
食欲が先か健康が先か、大変微妙なところではあるが、この出不精な私がわざわざ食事のために外出するなど実は大変に結構なこと。
少しの晴れ間だけでも「ちょっと元気になったかも」と思えるのだからただのプラシーボ説もある。
それでも数時間ばかり外で歩くのは心地よかった。
とは言え、本当に根っからの出不精なので、また油断すると引きこもりになってしまう。
別に悪いことではないけれど、どうしたものかなと考えている。