【6.30 日記】いつかの知識がライフハックに化けるとき

おはよう。日記の時間だよ
「ライフハック」ってここ数年の言葉だよね
SNSを見ればそこかしこに紛れ込んでいる「ライフハック」なるもの、これって20年前は「裏ワザ」として、ゴールデンタイムに視聴者募集型番組として成り立っていたものである。
ライフハック、裏ワザ、知恵袋。言い方は様々だけれど、「日頃の悩みを少ない労力で解消させる」というのはやっぱり気持ちがいいもので、皆が歯磨き粉をブンブン振り、消しゴムケースの角を小さく切り落とした。
今でこそMONO消しゴムなんかは最初からケース(スリーブ)の角が落とされているが、昔はそんなことなかったんだぞ。
最終的に「伊東家の食卓」は裏ワザだけにとどまらず、「あんどこ」「金太郎ゲーム」など、学校で簡単に遊べるものまで紹介し始めてしまって、明らかな裏ワザ不足は否めない程だった。好きだったけどね。
この番組を幼少期に見たおかげで「何気なくやっているけど実は理にかなっている行為」というのが多くなっていると思う。
その中で何気なくやっているのが、爪切りの刃の奥に物を差し込んでおくというものがある。

厳密には「つま楊枝1本に輪ゴムをぐるぐる巻きにして、爪切りの刃の後ろの隙間へ横から差し込む」というものだけれど、面倒だからヘアゴムをぐいっと噛ませている。
これをしておくと、確かに爪の飛び散りが少ない・・・ように思う。30%減少といったところ。
劇的な変化は見込めないけれど、こうしたちょっとした工夫でニンマリするのが裏ワザの本質だとも思う。「そういえばあったね!」みたいな。
一手間に大事なことって、それを思い出したときが一番効力を発揮する。確か爪が飛び散らない裏ワザがあったような・・・学校の図書館で読んだ「伊東家の食卓裏ワザ大全集」にあったような・・・あぁそうだ!なんか輪ゴムかませるやつだ!!
記憶の点と点がつながって線になる瞬間、これが裏ワザの「気持ちよさ」の本質である。日常のちょっとした不便さが解消される喜びの前にあるのは、これだ。
だからその裏ワザがさほど効力を発揮しなくても怒り狂うことはなかったし、続報として改善案が追加されることも珍しくなかった。だからこそ毎週火曜日が楽しみだったなぁ。
普段何気なくしていることが、いつかどこかで知り得た情報でしていることなのか、経験を重ねて得た知見を精査してやっていることなのか、見分けることが難しいくらいに生きてきている。裏ワザってあくまで裏ワザであって、知らないからと言って馬鹿にされることも、大きな損をすることもない。
でも私が使う爪切りには永遠に輪ゴムが挟まっているだろうし、急いで髪を乾かすときはタオルをかぶってその上からドライヤーをあてることだろう。
いつか「なんでそうやってんの?」と聞かれたとき、「伊東家の食卓でやってたんだよ」と言えるのが楽しみなような、そうでないような。裏ワザってそういうもんだ。


