かなスの巣

後腐れのない日記帳

継続強迫/制約と誓約

 特に目標にしていたわけでもないけれど、気が付けば一か月毎日更新している。気負っているわけではないが、張り合いにはなっている。

継続と環境

 私は元来めちゃくちゃ飽き性で、こつこつこまめにという性分を毛嫌いしているまである。おそらく無意識下に本当に必要がないと判断してしまうからなのだろうけれど、何を始めるにも熱い決意とそれを継続させる理由が如何せん不足している。

 ブログを毎日更新しよう!と決めたわけではなく、何となく、筆が乗っている時期が継続しているだけと考えた方がいいのかもしれない。書くコツがわかったわけでも誰かと競っているわけでもない。毎日練習というか、書かないより書く方がいいだろうぐらいでポチポチ綴っている。

 そうすると次第に、「こよみモードに空白を作りたくないな…」という願望が生まれてくる。人間、「ある」より「ない」に目が行くものだ。こよみモードとはカレンダー形式で日々のエントリを確認できるものだが、こういうねらいがあったのだろうか。

 これを埋めたいがためにツイッターのようなエントリも作った。ものは試しである。

knemam.com

 

 とはいえこの私が一か月継続している理由を考えてみたら、環境を整えたことにあると思う。まずパソコンをデスクトップからノートにしたことで、出先で作業ができるようになった。スマホで撮った写真を簡単にパソコンと同期できるようにしたから、気が付いた時にやっておけばスムーズに進む。そしてスマホでは、はてブのアプリを入れたのでそこからポチポチする(もっとアプリでできる作業範囲が広くなればいいのに)。あまりにも基本的なことすぎて、何を今さらそんなことと思うだろうが、一度にあれこれアップデートするのは労力が必要だ。慣れてしまえばそれ以外考えられないのに、いつだって「もっと早くにすればよかった」と思うのは世の常である。

 毎日更新するメリットもデメリットも明確に考えたことはないけれど、やっぱり文章の練習をしたいという気持ちはあるから、結果理に適った習慣になっているのだろう。習慣にしようと取り組むより、必要なことをしていたら習慣になっていた方がずっと楽な気がする。

 そういうわけで昨日はうっかり寝すぎてしまったので、23時からあわてて書き始めた。重ねて言うが誰と約束しているわけでもないのに律義なことだ。そもそも私は自分との約束事を決めるのが好きではない。やらなきゃ!と思うとつらい。なにより約束を守れなかった自分に嫌気がさすから、それなら最初から約束なんてしない方がいい。決まり文句で「守れない約束をするな」と聞くが、まさにその通りである。

 

 漫画『HUNTER×HUNTER』のクラピカは「特定の条件・相手にしか使わない」という制約により、通常よりも強い能力を発揮することができる誓約を己と結んでいる。これは本人に強い目的があるからで、自身の命と引き換えにしてでも打破したい状況に向けているものである。何かを得るには何かを手放さなければならない。毎日更新するなら、寝る時間とか趣味の時間とかを割かなければならない。正直にそれはあまり好ましくないので「毎日更新します!」と明言するのを避けている。得ようとするものがないのだから手放すものもない。結局継続する気もあまりないのだから、気長に見守っていただきたい。